タイプ別マップで違いを見る
横軸は反発特性(弾みの強さ)、縦軸は振動特性(打球時の手ごたえ)を表しています。いずれもバタフライ公式発表のスペック値で、グラフの軸範囲は3モデルを比較しやすくするために調整しているため、この範囲外の数値が存在しないという意味ではありません。
※Canvas(グラフ)をご利用いただけない環境向けに、同じ内容をテキストでも掲載しています。ビスカリア SUPER ALCと樊振東 SUPER ALCは反発特性12.1・振動特性10.1で同じ位置にあります。張本智和 インナーフォース SUPER ALCは反発特性11.4・振動特性9.5で、2モデルよりやや控えめな数値です。
反発特性・振動特性・価格ランキング
| 順位 | 反発特性ランキング | 振動特性ランキング | 価格ランキング(安い順) |
| 1位 | ビスカリア/樊振東 SUPER ALC(12.1) | ビスカリア/樊振東 SUPER ALC(10.1) | 樊振東/張本智和 SUPER ALC |
| 2位 | ― | ― | ― |
| 3位 | 張本智和 SUPER ALC(11.4) | 張本智和 SUPER ALC(9.5) | ビスカリア SUPER ALC |
※反発特性・振動特性はあくまでバタフライ公式発表のスペック値のランキングであり、「攻撃力」や「打球感の良さ」そのものを表す指標ではありません。価格はta999.comの販売価格であり、セール等により変動する場合があります。
張本智和SUPER ALCを基準にした差分
| 項目 | ビスカリア SUPER ALC | 樊振東 SUPER ALC | 張本智和 SUPER ALC |
| 反発特性 | +0.7 | +0.7 | ±0(基準) |
| 振動特性 | +0.6 | +0.6 | ±0(基準) |
| 平均重量 | +2g | +2g | ±0(基準) |
張本智和SUPER ALCを基準にすると、ビスカリア・樊振東の2モデルはどちらも反発特性+0.7・振動特性+0.6・平均重量+2gと、まったく同じ差分になっていることが分かります。
価格 × 反発特性
※価格はta999.comの実際の販売価格であり、セール等により変動する場合があります。ページ更新時の最新価格を反映しています。
同じ「SUPER ALC」なのに、なぜ性能が違うのか
比較表を見ると面白いことに気づきます。「ビスカリア SUPER ALC」と「樊振東 SUPER ALC」は反発特性12.1・振動特性10.1とまったく同じ数値である一方、「張本智和 インナーフォース SUPER ALC」だけ反発特性11.4・振動特性9.5と異なる数値になっています。
ビスカリア系構成 ― 樊振東ラケットはビスカリアと同じ設計
樊振東選手のラケットは、名作『ビスカリア』と同じ合板構成をベースに開発されています。特殊素材こそSUPER ALCで共通しており、ブレードの木材構成・厚みも同一のため、公表されている反発特性・振動特性・平均重量・厚さのスペック値はすべて一致しています。ただし、公表スペックが同一であることと、実際の打球感まで完全に同じであることは別物です。個体差やグリップ形状、重量バランス、組み合わせるラバーなどによって、実際に感じる打球感は変わる可能性があります。デザイン(グリップやレンズの見た目)や、応援したい選手のイメージで選んでも問題ありません。
インナーファイバー系構成 ― 張本智和ラケットは独自設計
一方、張本智和選手のラケットは『インナーフォース レイヤー』シリーズをベースにした「インナーファイバー」仕様です。特殊素材を中心の板を挟むように内側へ配置する設計思想がビスカリア系(特殊素材を表面材のすぐ内側に配置するアウターファイバー配置)とは異なるため、同じSUPER ALCを使っていても、打球感や弾み方に独自の個性が生まれています。
SUPER ALC配置図(合板構成のイメージ)
なぜ同じ「SUPER ALC」なのに性能が違うのか、素材配置の違いを図解すると次のようになります。実際の合板構成はバタフライ公式仕様(木材5枚+SUPER ALC2枚)に基づいた簡略図です。
ビスカリア系(アウターファイバー配置)
表面材(木材)
↓
SUPER ALC
↓
木材 ― 中板 ― 木材
↓
SUPER ALC
↓
表面材(木材)
特殊素材が表面材のすぐ内側にある構成
張本智和系(インナーファイバー配置)
表面材(木材)
↓
木材
↓
SUPER ALC ― 中板 ― SUPER ALC
↓
木材
↓
表面材(木材)
特殊素材が中心の板を挟むように内側にある構成
※上図はバタフライ公式のアウターファイバー$2122/インナーファイバー$00AEの解説(特殊素材の配置位置)をもとにした簡略イメージです。実際の木材の種類・厚みの内訳は公式に詳細公開されていないため、正確な断面構成については各商品ページ・バタフライ公式カタログをご確認ください。
SUPER ALC搭載3モデル 個別解説
ビスカリア SUPER ALC ― SUPER ALC搭載第1号モデル
ビスカリア系構成
反発特性 12.1
振動特性 10.1
合板構成 木材5+SUPER ALC2
2022年3月発売、SUPER ALCを世界で初めて搭載したモデルです。名作『ビスカリア』の打球感をベースに、反発特性を高めることに成功しました。ティモ・ボル選手のシグネチャーラケットとしても知られています。
こんな人におすすめ:アウター系の打球感が好き/高い反発を求める/ビスカリア系のフィーリングが好き/中後陣でも威力を出したい。
こんな人にはおすすめしない:とにかく軽くて柔らかいラケットを求める方は、他のモデルもあわせてご検討ください。
通常ビスカリアとの違いを詳しく見る >
樊振東 SUPER ALC ― ビスカリアと同一構成のシグネチャーモデル
ビスカリア系構成
反発特性 12.1
振動特性 10.1
合板構成 木材5+SUPER ALC2
世界ランキング上位・オリンピック金メダリストである樊振東選手のシグネチャーラケットです。ビスカリアと合板構成が同一のため、公表スペック値も一致しています。性能面よりも、デザインや選手のイメージで選んで問題ありません。
こんな人におすすめ:樊振東選手のモデルが欲しい/ビスカリア系の性能が好み/デザイン・選手モデルも重視したい。
こんな人にはおすすめしない:とにかく軽くて柔らかいラケットを求める方は、他のモデルもあわせてご検討ください。
樊振東ラケット特集ページを見る >
/ 樊振東のSUPER ALC以外のモデル(ALC・ZLC・SUPER ZLC・CNF)を比較する >
張本智和 インナーフォース SUPER ALC ― 独自構成でSUPER ALCを搭載
インナーフォース系構成
反発特性 11.4
振動特性 9.5
合板構成 木材5+SUPER ALC2(インナー)
日本代表のエース・張本智和選手のシグネチャーラケットです。『インナーフォース レイヤー』をベースにしたインナーファイバー仕様で、ビスカリア系の2モデルとは異なる、木材に近い柔らかい打球感が特徴です。反発特性・振動特性ともに他の2モデルよりやや控えめな数値で、球持ちや扱いやすさを重視する選手にも適しています。
こんな人におすすめ:インナー構成が好き/球持ちを重視/強打時の反発も欲しい/87gという軽めの平均重量を重視。
こんな人にはおすすめしない:木材系の柔らかさだけを求める場合、SUPER ALCの反発性能を強く感じる可能性があります(あくまで目安・使用ラバーによって印象は変わります)。
張本智和モデル全体を比較する >
/ インナーフォースシリーズ特集を見る >