ファスターク開発の背景
2010年11月、石川佳純選手の使用とともに登場した「ファスタークG-1」が、シリーズの原点です。「シートでグリップして弧を描く」という開発コンセプトの通り、硬めのテンションスピンシートとストロングスポンジの組み合わせにより、強いドライブに打ち負けない強靭さと、強烈なスピン性能を実現しました。
その後、G-1のグリップ力を受け継ぎながら、より柔らかい「ソフトストロングスポンジ」を組み合わせた「C-1」「S-1」が登場しました。C-1はG-1と同じシート形状(グリップ重視)、S-1は粒形状の間隔を広げたスピード重視のシート形状を採用しており、この"シートとスポンジの組み合わせの違い"が3モデルの個性を生み出しています。
いずれもドイツ製で、ニッタクの契約選手による試打を重ねて開発された、実戦重視のラインナップです。
ファスターク全3種 個別解説
ファスタークG-1 ― スピンドライブ重視
回転型
スピード 15.00
スピン 12.50
硬度 37.5
2010年発売、ファスタークシリーズの原点となるモデルです。「シートでグリップして弧を描く」がコンセプトで、3種の中で最もスピン性能が高く、硬めのスポンジ(硬度37.5)が特徴です。強いドライブに打ち負けない強靭さがあり、下回転に対するドライブのやりやすさに定評があります。
石川佳純選手や森薗政崇選手など、日本代表クラスの選手にも愛用され、発売から10年以上経つ今も「異例のロングセラー」と呼ばれています。ドライブ主体で、強いインパクトを生かしたい中級者~上級者に特に向いています。
ファスタークC-1 ― バランスラリー重視
バランス型
スピード 15.25
スピン 12.25
硬度 35.0
G-1のトップシートに、S-1と同じ柔らかいスポンジを組み合わせたモデルです。C-1はボールをつかむ感覚を重視したモデルで、G-1よりボールが食い込みやすく、回転をかけやすいのが特徴です。スピードとスピンのバランスが良く、安定した台上プレーからのカウンターや両ハンドドライブに強みがあります。
G-1とS-1の中間的な特性を求めるならC-1が候補になります。経験の浅い方にも扱いやすく、初めてファスタークシリーズに触れる方の入り口としてもおすすめです。
ファスタークS-1 ― スピードスマッシュ重視
スピード型
スピード 15.50
スピン 11.75
硬度 35.0
3種の中で最もスピード性能に優れたモデルです。粒形状がG-1やC-1のシートに比べて細く間隔が広いため、ボールの食い込みが非常に良く、対戦相手を圧倒するスピードを生み出します。前中陣でのミート打ちやブロックからのスピードドライブに特に威力を発揮します。
G-1と比べてスピン性能は控えめなため、強い下回転に対するループドライブでは、シートのグリップを活かす技術がより求められます。スマッシュや直線的な攻撃を武器にしたい、前陣速攻型の選手におすすめです。