ファスタークG-1・C-1・S-1徹底比較|違い・性能・選び方を解説

最終更新日: 2026年8月

「ファスターク」シリーズは、Fast(速さ)とArc(弧)を組み合わせた造語をコンセプトに掲げる、ニッタクを代表するテンションラバーです。2010年発売のG-1を皮切りに、C-1・S-1とラインナップを拡大し、石川佳純選手や森薗政崇選手をはじめ多くのトップ選手に愛用されてきました。テナジーシリーズほど種類は多くありませんが、シンプルな3タイプ構成でイメージしやすいのが特長です。このページでは、その中でも定番の3モデルを徹底比較します。

ファスターク3種 スペック比較表

商品名 スピード スピン スポンジ硬度 価格(税込) 特徴
ファスタークG-1 15 12.5 37.5 4,862円 スピンドライブ重視 商品詳細
ファスタークC-1 15.25 12.25 35 4,719円 バランスラリー重視 商品詳細
ファスタークS-1 15.5 11.75 35 3,718円 スピードスマッシュ重視 商品詳細

※ニッタク公式発表のスペック値(スピード・スピン共通の指標、スポンジ硬度は日本基準)を使用しています。
※価格はta999.comの実際の販売価格です(セール等により変動する場合があります)。

レーダーチャートで比較する

※スピード・スピンはニッタク公式のスペック値です。「扱いやすさ」は公式値ではなく、卓球99.com編集部による評価です。スポンジ硬度は数値の尺度が異なるため、下記「項目別ランキング」の棒グラフで別途比較しています。

「スピード×スピン」ポジショニングマップ

横軸はスピード、縦軸はスピンの実測値(ニッタク公式スペック値)です。G-1は回転寄り、S-1はスピード寄り、C-1はその中間に位置しています。

項目別ランキング

ファスターク開発の背景

2010年11月、石川佳純選手の使用とともに登場した「ファスタークG-1」が、シリーズの原点です。「シートでグリップして弧を描く」という開発コンセプトの通り、硬めのテンションスピンシートとストロングスポンジの組み合わせにより、強いドライブに打ち負けない強靭さと、強烈なスピン性能を実現しました。

その後、G-1のグリップ力を受け継ぎながら、より柔らかい「ソフトストロングスポンジ」を組み合わせた「C-1」「S-1」が登場しました。C-1はG-1と同じシート形状(グリップ重視)、S-1は粒形状の間隔を広げたスピード重視のシート形状を採用しており、この"シートとスポンジの組み合わせの違い"が3モデルの個性を生み出しています。

いずれもドイツ製で、ニッタクの契約選手による試打を重ねて開発された、実戦重視のラインナップです。

ファスターク全3種 個別解説

ファスタークG-1 ― スピンドライブ重視

回転型 スピード 15.00 スピン 12.50 硬度 37.5

2010年発売、ファスタークシリーズの原点となるモデルです。「シートでグリップして弧を描く」がコンセプトで、3種の中で最もスピン性能が高く、硬めのスポンジ(硬度37.5)が特徴です。強いドライブに打ち負けない強靭さがあり、下回転に対するドライブのやりやすさに定評があります。

石川佳純選手や森薗政崇選手など、日本代表クラスの選手にも愛用され、発売から10年以上経つ今も「異例のロングセラー」と呼ばれています。ドライブ主体で、強いインパクトを生かしたい中級者~上級者に特に向いています。

ファスタークC-1 ― バランスラリー重視

バランス型 スピード 15.25 スピン 12.25 硬度 35.0

G-1のトップシートに、S-1と同じ柔らかいスポンジを組み合わせたモデルです。C-1はボールをつかむ感覚を重視したモデルで、G-1よりボールが食い込みやすく、回転をかけやすいのが特徴です。スピードとスピンのバランスが良く、安定した台上プレーからのカウンターや両ハンドドライブに強みがあります。

G-1とS-1の中間的な特性を求めるならC-1が候補になります。経験の浅い方にも扱いやすく、初めてファスタークシリーズに触れる方の入り口としてもおすすめです。

ファスタークS-1 ― スピードスマッシュ重視

スピード型 スピード 15.50 スピン 11.75 硬度 35.0

3種の中で最もスピード性能に優れたモデルです。粒形状がG-1やC-1のシートに比べて細く間隔が広いため、ボールの食い込みが非常に良く、対戦相手を圧倒するスピードを生み出します。前中陣でのミート打ちやブロックからのスピードドライブに特に威力を発揮します。

G-1と比べてスピン性能は控えめなため、強い下回転に対するループドライブでは、シートのグリップを活かす技術がより求められます。スマッシュや直線的な攻撃を武器にしたい、前陣速攻型の選手におすすめです。

プレースタイル比較表

スペック表だけでは分かりにくい「実際のプレーでの向き不向き」を、場面別に比較しました。◎◎は特に強み、◎は強み、○は標準的に対応可能を表します。

項目 G-1 C-1 S-1
タイプ回転型バランス型スピード型
ドライブ
スピード◎◎
スピン◎◎
台上
カウンター
スマッシュ
ブロック
下回転打ち
前陣速攻◎◎
中後陣ドライブ◎◎

※本表は公式数値ではなく、卓球99.com編集部によるプレースタイル別の評価です。

G-1・C-1・S-1のシート形状比較

「ファスターク開発の背景」でも触れた通り、C-1はG-1と同じシート形状(グリップ重視)を採用し、S-1は粒の間隔を広げたスピード重視のシート形状を採用しています。この違いをイメージしやすいよう、粒の間隔の傾向を図にまとめました。

G-1

グリップ・回転重視

C-1

G-1系シート + 柔らかいスポンジ

S-1

粒間隔を広げてスピード重視

※粒の間隔の傾向を模式的に示したイメージ図です。実際の粒形状の正確な寸法は、メーカー公表資料をご確認ください。

フォア・バック別のおすすめ

項目 G-1 C-1 S-1
フォア
バック
  • フォアで強い回転をかけたいなら「G-1」
  • バックで安定性を重視するなら「C-1」
  • 前陣バックのスピードを重視するなら「S-1」

※本表は公式数値ではなく、卓球99.com編集部による評価です。

初心者にはどれ?

「初心者でも使えますか?」というご質問をよくいただきますが、「卓球初心者」と「ファスターク初心者(テンションラバー初心者)」は分けて考える必要があります。

プレーヤー推奨度
卓球を始めたばかり
基礎打ちが安定してきた
初めてテンション系を使う
中級者
上級者
プレースタイル推奨モデル
速いドライブ型G-1
バランス型C-1
前陣速攻S-1

テナジー・ディグニクスとの比較

「テナジーやディグニクスと比べてどうですか?」というご質問は特に多くいただきます。メーカー(ニッタク/バタフライ)が異なるため、スピード・スピンの具体的な数値は同一基準では比較できませんが、傾向として次のように整理できます。

項目ファスタークG-1テナジー05ディグニクス05
メーカーニッタクバタフライバタフライ
位置づけ定番の回転型回転の王道最新フラッグシップ
スポンジ硬度の傾向やや硬め標準的やや硬め
価格帯手頃やや高め高め
向いている人実績重視・コスパ重視幅広い層最新性能を求める中上級者以上

※価格帯・向いている人の評価は卓球99.com編集部によるものです。

ロゼナ vs ファスタークC-1

同じ入門~中級者向けの価格帯で選ばれることが多い2枚を比較しました。

項目ロゼナファスタークC-1
扱いやすさ◎◎
回転
スピード
硬度柔らかめ35
バック向き
中級者以上

ロゼナからファスタークC-1へ移行すると、扱いやすさを保ちながら回転・スピード性能を高めやすい傾向があります。ロゼナ → ファスターク → テナジーディグニクスという順序で、性能をステップアップさせていくのもおすすめです。

※性能評価は卓球99.com編集部によるものです。

ラケットとの組み合わせ

ラケットタイプG-1C-1S-1
5枚合板×
7枚合板×××
インナーカーボン×××
アウターカーボン××
硬めのラケット××
柔らかめのラケット××

※本表は公式データではなく、卓球99.com編集部による組み合わせ評価です。

プロ選手の使用例(2026年8月時点)

ファスタークG-1は発売から10年以上が経過した今も、日本代表クラスの選手に使用され続けている実績あるラバーです。ニッタク公式サイトで確認できた使用選手は以下の通りです。

  • 石川佳純選手(全農): 発売当初の2010年11月からファスタークG-1を使用。「スピードが出るし、しっかりとボールを持ってくれるシートなのでコントロールしやすい」とコメント。
  • 伊藤美誠選手: ファスタークG-1を使用。「クセ球が出せる」とコメント。
  • 森薗政崇選手(BOBSON): ファスタークG-1を使用。「スピードが出て弧線を描きながらもやや直線的な弾道になり、相手のコートに突き刺さるボールを受けた相手からもやりづらいとよく言われる」とコメント。
  • 岩越帆香選手・出雲美空選手・大野紗蘭選手: いずれもファスタークG-1を使用。

用具は選手のコンディションや対戦相手によって変更されることがあるため、あくまで参考情報としてご覧ください。

あなたに合うファスタークは?(簡易診断)

3つの質問に答えると、おすすめのモデルが分かります。

Q1. 何を一番重視しますか?

Q2. 主な戦型は?

Q3. どちらに貼りますか?

※本診断は卓球99.com編集部による簡易的な目安です。実際の用具選びは、体格・スイングスピード・使用中のラケットとの相性もあわせてご検討ください。

ファスターク選び方ガイド Q&A

G-1・C-1・S-1、結局どれを選べばいいですか?

回転を重視するドライブ主体のプレースタイルで、体格やパワーに自信があるなら「G-1」。前中陣でのスマッシュやミート打ちを武器にしたいなら「S-1」。G-1とS-1の中間的な特性を求める、あるいは幅広い技術をバランス良くこなしたいなら「C-1」が定番の選び方です。

ファスタークで一番おすすめはどれですか?

プレースタイルによって異なりますが、迷った場合は発売から10年以上の実績があり最も口コミが多い「G-1」から試す方が多い印象です。ただし体格やスイングスピードによってはC-1・S-1の方が扱いやすい場合もあるため、上記の診断や「プレースタイル比較表」もあわせてご確認ください。

初心者でも使えますか?

ファスタークシリーズは特別扱いにくい技術がなく、経験歴が浅い方にもおすすめできるラバーです。ただしテンションラバーなので、まったくの初心者よりは基礎打ちができる初中級者以降での使用が向いています。

ファスタークG-1は初心者でも使えますか?

3種の中では硬度がやや高く、回転をかけるためにある程度のスイングスピードが必要なモデルです。まったくの初心者よりも、基礎打ちが安定してきた初中級者以降の使用をおすすめします。強いインパクトを求める中級者~上級者に特に向いています。

ファスタークC-1はフォアとバック、どちらに向いていますか?

スピードとスピンのバランスが良く安定感があるため、特にバックでの安定性を重視する方に向いています。もちろんフォアでの使用も可能です。詳しくは「フォア・バック別のおすすめ」もご覧ください。

ファスタークS-1はどんな人におすすめですか?

3種の中で最もスピード性能に優れたモデルです。スマッシュや直線的な攻撃を武器にしたい前陣速攻型の選手、特に前陣バックでのスピードを重視する方におすすめです。

テナジーやディグニクスと比べてどうですか?

メーカーが異なるため単純比較は難しいですが、価格帯はテナジーよりやや抑えめで、ロングセラーとしての実績・信頼性が高いのが特徴です。「グリップ力」を重視した独特の打球感は、バタフライ製品にはない個性として評価されています。詳しくは「テナジー・ディグニクスとの比較」もご覧ください。

ファスタークG-1とテナジー05、どちらがおすすめですか?

どちらも回転性能に定評のある定番モデルです。実績のある性能をコストを抑えて求めるならG-1、幅広いラインナップ(FX版・ハード版等)から選びたいならテナジー05が候補になります。メーカーが異なるためスピード・スピンの数値は同一基準で比較できませんが、打球感の好みで選ぶ方も多いです。

ファスタークG-1とディグニクス05の違いは何ですか?

ディグニクス05はバタフライの最新フラッグシップにあたるモデルで、価格帯も高めです。ファスタークG-1は実績のあるロングセラーとして、コストを抑えつつ回転性能を重視したい方に向いています。

ロゼナからファスタークに変えるなら、どれがおすすめですか?

扱いやすさを保ちながら回転・スピード性能をステップアップさせたい場合は「C-1」がおすすめです。詳しくは「ロゼナ vs ファスタークC-1」の比較表もご覧ください。

ファスタークの厚さはどれがおすすめですか?

厚さの選び方は威力とコントロールのバランスに関わるため、スイングスピードや戦型によって適切な選択が変わります。具体的な厚さのラインナップは、各商品の詳細ページでご確認ください。

ファスタークに合うラケットはありますか?

「ラケットとの組み合わせ」で紹介している通り、G-1・S-1は柔らかめのラケットとの相性が良く、C-1は硬めのラケットとの相性が良い傾向があります。詳しくは該当セクションをご覧ください。

ファスタークG-1は硬いですか?

スポンジ硬度は37.5で、3種の中では最も硬いモデルです。C-1・S-1(いずれも硬度35.0)と比べるとやや硬めですが、極端に硬いラバーというわけではありません。

ファスタークC-1とS-1の違いは何ですか?

スポンジ硬度はどちらも35.0で同じですが、シートの粒形状が異なります。C-1はG-1と同じグリップ重視のシート形状、S-1は粒の間隔を広げたスピード重視のシート形状を採用しており、この違いが回転とスピードの傾向の差を生んでいます。

ファスタークの寿命はどのくらいですか?

使用頻度や練習量、保管状態によって交換時期は大きく異なります。交換時期は月数だけで判断せず、シートのグリップ感や強み、打球感の変化を確認して判断してください。使用後は保護フィルムでシートを覆い、乾燥・直射日光を避けた場所で保管することをおすすめします。

ファスタークはバックにおすすめですか?

C-1・S-1はバックでの使用にも向いています。特にC-1はバックでの安定性、S-1は前陣バックでのスピードを重視する方におすすめです。詳しくは「フォア・バック別のおすすめ」もご覧ください。

ファスタークを使った方の口コミ

実際にファスターク・シリーズを購入されたお客様からの口コミを一部ご紹介します。

ファスタークC-1 ★★★★★☆☆

フォアでもバックでも

スポンジが柔らかいおかげでボールがしっかりラバーに食い込み、バックドライブのコントロールが劇的に良くなりました。チキータなどの台上技術もやりやすく、攻守のバランスがよくなりました

2026年5月27日

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ファスタークS-1 ★★★★☆

コスパと寿命は優秀

性能の劣化が遅いのは高評価。ただ、G-1のような強烈な回転はかかりません。ミスを減らしたい中間層のバック面や、重量調整用としては非常に優秀な選択肢だと思います

2026年5月13日

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ファスタークS-1 ★★★★★☆☆

力がなくても飛びます

ラケットの総重量を軽くしたくて使いました。軽い力でもポーンと心地よく飛んでくれるので、ラリーが長く続きます。擦るドライブは滑る感覚がありますが、面を開いて当てるフラット打ちなら、シニアでも十分なスピー…

2025年8月4日

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ファスタークC-1 ★★★★☆

安定感はあるが

とにかくミスが出にくく、ラリーを続ける安心感は抜群です。ただ、ソフトな分、強打したときの金属音や一発でブチ抜くようなスピード感には?

2025年4月11日

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ファスタークS-1 ★★★★★☆☆

扱いやすい

重量が軽くてラリーの切り替えがスムーズになります。

2024年11月11日

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ファスタークS-1 ★★★★★☆☆

インパクトが弱くても抜群のスピードが出ます

特に前陣でのブロックやミート打ちが非常にやりやすく、カウンターが面白いように決まります

2023年6月2日

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その他の口コミは口コミ・レビューまとめページでもご覧いただけます。

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