スプリング スポンジ独特のつかむ感覚
「スプリング スポンジ」の最大の特徴は、これまでのラバーとは別次元のボールを“つかむ”感覚だ。大きな気泡を内包したスポンジが、バネ(スプリング)のように縮んでボールをはじき出す。回転やスピードを思うがままに支配し、コントロールする感覚を与えてくれる驚異のスポンジだ。
一線を画す「エネルギー内蔵技術」
バタフライ独自の製法でつくられるハイテンション ラバーは、ゴムの分子にテンションを与えることでエネルギーロスを抑え、スピード性能や回転性能、コントロール性能を大きく向上させ、世界のトップ選手が求める高性能を実現した。同時に品質にもこだわり抜いた、他と一線を画す「エネルギー内蔵技術」が人気の秘密だ。
選び抜かれた4つのツブ形状
『テナジー』を大きく特徴づけるテクノロジーの1つがツブ形状だ。技術の枠を集め、100種類以上に及ぶツブ形状の金型を作製し、膨大な時間を費やしてそれら1つひとつを評価した結果、テナジー シリーズは誕生した。突き詰められ、選び抜かれた本物の性能がそこにはある。
11年という年月をかけ開発された『テナジー』は、世界の卓球を変えるラバーとなった。
ボールのスピードが増加するほど、回転性能の高いラバーが求められるのです
表向きには決して語られることのない、『テナジー』誕生の秘密。
固定観念にとらわれない、新しい粒形状の試作を繰り返し、スプリング スポンジとの絶妙なマッチングによって、怪物ラバーを生み出すことができた大きな理由。それは、ラバーの新しい評価システムの確立だった。従来の評価システムは、ラバーのスピード性能を中心に測定していたが、それに回転性能やグリップ力を加え、より総合的なラバー評価を可能にしたのだ。
評価システムを進化させた立役者は、京都からやって来た。『テナジー』の開発が佳境に差し掛かった2006年4月、顧問として研究開発チームの一員となった西田薫。評価システムのみならず、網羅的に粒形状をテストしていくというチャレンジそのものが、西田の発想によるところが大きい。
工学博士として長く京都大学に籍を置き、卓球経験者として京都大卓球部の監督も務めた西田。培ってきた研究のノウハウを卓球という分野に持ち込んだきっかけは、理系の学生が多い卓球部の部員たちに対し、打球後のボールの軌道を科学的に理解させることで、無茶打ちや不要なミスを減らそうとしたことにある。同時にこの時、ラバーの発展の方向性について、重要なヒントも得ていた。
現在はバタフライ研究開発チームの顧問である西田薫。『テナジー』の方向性を決める様々なアイデアをもたらした
「卓球のボールは、速度が毎秒10メートル以下であれば、重力と空気抵抗によって比較的返球しやすいのですが、毎秒15メートル以上になると、打球したボールの回転によるマグヌス効果が非常に重要な役割を果たします。つまり、打球スピードが増加するほど、回転性能の高いラバーでないとコントロールが難しいのです」(西田)最新鋭のハイスピードカメラを導入し、機械測定によって進められた粒形状のテスト。その測定結果を分析していく上で、西田が最も重視したのは、ラバーから打ち出されたボールが持つ、衝突前後における総合的な運動エネルギー効率だ。
少し難しい話になるが、ラバーから打ち出されたボールは、スピードを生み出し、前に飛び出していく「並進運動エネルギー」と、回転を生み出す「回転運動エネルギー」、この2つの運動エネルギーが相まって運動している。並進運動エネルギーのエネルギー効率が低いとスピードが出にくいし、回転運動エネルギーのエネルギー効率が低いと回転がかかりにくい。
2つのエネルギーを別々に測定し、総合的な運動エネルギーの数値を出せば、スピードと回転の両面からラバーを評価できる。これが新しい評価システムの基本だった。
「数多くの粒形状の中から、総合的な運動エネルギー効率が高いものを採用していきました。その中で回転運動エネルギーの割合が高い粒形状が『テナジー05』、並進運動エネルギーの割合が高い粒形状が『テナジー64』として、後に製品化されていったのです」(西田)
『テナジー』シリーズの中でも、ボールが弧線を描き、回転量が多いといわれる『テナジー05』と、ボールが直線的に飛び、スピードのある『テナジー64』は、粒形状の研究開発の産物だった。「新しい評価システムによって、『テナジー』の粒形状にバリエーションが生まれ、スピード性能だけにとらわれず、回転性能にも注目しながらラバーを開発していくことができました。西田先生にはずいぶん助けていただきました」。研究開発チームのメンバーである細矢将は、当時をそう振り返る。西田の支援により、粒形状とトップシートのゴム、スポンジのゴムという三者の膨大な組み合わせ、その「迷宮」の中で、より効率的に、より正確に高性能な粒形状を選択していくことが可能になった。
200種類を超える試作が行なわれた『テナジー』の粒形状。それを構成する要素は、粒の直径、粒の高さ、そして粒と粒の間隔(ピッチ)だ。
例えば粒の高さは一定にして、粒の直径や間隔を少しずつ変えながら、ITTF(国際卓球連盟)のルールの範囲内で目いっぱいのところまで試作品を作り、数字を振っていく。粒の直径を変えたり、間隔を広くしたりしていくと、スピードや回転はどのように変化するのか。機械測定を繰り返す中で、エネルギー効率の低い多くの粒形状が脱落し、スピードや回転などの性能面で高い数値を示す粒形状を選び出していった。
コードナンバー「05」をはじめとした回転性能の高いグループ、あるいはコードナンバー「64」をはじめとしたスピード性能の高いグループなど、ピンポイントで狙った性能を出していくことができるようになった。
スピード性能に優れた「64」の粒形状は『スレイバー』や『ブライス』にやや近いが、「05」や「25」、のちに『テナジー80』として製品化されたコードナンバー「180」は完全に新規の粒形状だ。直径1.7ミリと太めの粒を、密な間隔で配置した「05」の粒形状は、従来の粒形状からみれば「異端」。粒の直径が2・65ミリと非常に太い「25」の粒形状は「特異」とさえ言えるものだった。こうして、スプリング スポンジという全く新しいスポンジにマッチした粒形状が見つけ出されたのだ。「ゼロベースで、網羅的に作っていた粒形状の中から、従来の試験では製品化されないような『テナジー25』が生まれてきたのです」(細矢)
「25」は、当初の評価は「05」より高いくらいだったという。その特徴は、ボールを薄く捉えても回転がかかり、スイング方向にしっかりボールを飛ばせること。ともに回転性能に特化した粒形状としてピックアップされた「05」と「25」だが、『テナジー25』は特に「前陣プレー向け」という位置づけで発売されることになった。ちなみに『テナジー05』と『テナジー25』の中間的な性能を備えたコードナンバー「09」も、評価システムによる選抜をくぐり抜け、選手の試打評価まで実施されている。他にも選手の試打評価までたどり着きながら、発売されていない粒形状は幾つかある。これらは世に出ることはなくても、研究開発の上では確かな血となり、肉となっている。
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2023/02/18 和泉 さん ★★★★★
名作ラケットに何でも合う戦型は繋ぎながらのドライブ主戦、ラケットはビスカリアライトです。フォアにテナジー25特厚、バックにテナジー25FXの厚。バックにはストップレシーブがしやすいけど、重くないラバーが良いなと。それでいて弾みが良く、ドライブでも打ち負けないラバーがいいですね。ブロックがとてもしやすかった!
2022/11/04 やまとん さん ★★★★☆
高いだけある文句なしの商品です。扱いやすいです。ヴェガヨーロッパ使ってましたけど、更に回転もかかり、更にスピードが上がり、更に攻撃力を増しました!テナジー最高
2021/12/24 ジンボ さん ★★★★★
どっち!?やわらけーのにかてー!どっちなんだい!誰がこのラバー使うんだい!誰に向けてのラバーなんだい!教えて下さい。
2021/12/20 フット後藤田 さん ★★★★★
隙を突くラバーフット後藤田といいます。すごいニッチなラバーです。トップシートは硬いのにスポンジは柔らかい。威力はトップシートのおかげでそこそこいい球は出る。回転もツッツキはよく掛かる。悪い点で言えば、重い。トップシート由来かな。あとは、ブロックもトップシートのせいで使いにくいがスポンジが柔らかいので、相手の球が強いか弱いかで取りやすさがものすごく変る。
2020/06/03 匿名 さん ★★★★★
完璧完璧の2文字に尽きる
2012/01/14 yuunet さん ★★★★★
1前回購入してからそろそろ一月経つので再度購入しました。
粒が通常よりかなり大きく弾く力が強いですね。 ノーマルの25を試してイマイチだと思った方は是非こちらの25FXを使用してみてください。
05、64に比べると影に隠れがちなラバーですが性能は素晴らしいですよ。今後人気に火のついてもらいたいラバーの1枚です。
2011/12/16 yuunet さん ★★★★★
1特殊素材ラケットにテナジー25FXの特厚を使用していますが通常の25より軟らかい分スピンもかけやすいですし、ミート系技術も安定感あり自分としては何でもこなせる万能ラバーだと思います。
テナジー64FX
¥6,800
打球スピードと安定性の『テナジー』 2011年11月21日発売 『テナジー』シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのが『テナジー・FX』シリーズです。“開発コードNo.64” のツブ形状のシートに、「スプリング・スポンジ」を軟らかく軽量化して組み合わせた『テナジー・64・FX』は、『テナジー・64』特有の打球スピードや放物線を維持しながら、コントロール性能がアップしました。
テナジー25
¥6,800
前陣攻守においての性能に優れた『テナジー』 [スピード13.25/スピン11/硬度36] [特厚022/厚020/中017] “開発コードNo.25”のツブ形状は、多くの選手による試打と機械計測から「前陣攻守において最も力を発揮する」と評価されたもの。これを採用した『テナジー・25』は、台上プレーにおけるスピンやカウンタープレーにおけるスピードに、最も優れた性能を発揮します。前-中陣での攻撃的なプレーにおいて、これまでにない回転性能と攻撃力を発揮するラバーです。
テナジー80
¥6,800
回転性能とスピード性能のバランスに優れた『テナジー』 2013年1月21日発売 『テナジー』シリーズの中でも特に回転性能とスピード性能を高い次元で兼ね備えたのが『テナジー・80』です。新たにツブ形状を研究し、「回転性能とスピード性能のバランスが優れている」と評価された“開発コードNo.180”のツブ形状を採用。ドライブ、スマッシュ、カウンターなどスタイルを選ばないオールラウンドなプレーを可能にしました。
テナジー64
¥6,800
打球のスピードに優れた『テナジー』 「エネルギー内蔵技術」の優れた弾性と、「スプリング・スポンジ」による「ボールを包み込む感覚」や「打球の回転とコントロール性能を向上させる性能」を最大限に引き出すように設計された“開発コードNo.64”のツブ形状を採用。打球時にボールを包み込み、回転をかけて高速のボールを打ち返すことができる『テナジー・64』は、これまでにない新感覚のスピードラバーです。
テナジー80FX
¥6,800
回転性能とスピード性能のバランスと安定性の『テナジー』 2014年4月21日発売 『テナジー』シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのが『テナジー・FX』シリーズです。“開発コードNo.180”のツブ形状のシートに、「スプリング・スポンジ」を軟らかく軽量化して組み合わせた『テナジー・80・FX』は、回転性能とスピード性能の優れたバランスを生かしつつ、安定性が増しました。攻撃面でも守備面でも安定性を求める選手にお勧めです。
テナジー05FX
¥6,800
回転性能と安定性の『テナジー』 [トクアツ022・アツ020・・中017] [スピード13/スピン11.5/硬度32] 『テナジー』シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのが『テナジー・FX』シリーズです。 回転性能に優れた“開発コードNo.05”のツブ形状のシートに、「スプリング・スポンジ」を軟らかく計量化して組み合わせた『テナジー・05・FX』は、回転とコントロールを高いレベルで両立。強烈なスピンと安定性を求める選手にお勧めです。
テナジー05ハード
¥6,800
回転性能にさらなる威力を加えた『テナジー』 11月1日発売予定? 回転性能に優れる『テナジー05』に、さらなる威力を加えるため、より硬めのスポンジを採用したのが『テナジー05ハード』です。「スプリング スポンジ」の特徴である、思い通りの打球を生み出す感覚を維持しつつ、ハードなスポンジが強いインパクトに応え、ワンランク上のパワープレーを可能にします。
テナジー05
¥6,800
回転をかける性能に優れた『テナジー』 [スピード13/スピン11.5/硬度36] [特厚022/厚020/中017] 「スプリング・スポンジ」と「エネルギー内蔵技術」が生む独特の打球感を有するラバー。多くの選手による試打と機械測定の結果から「最も回転がかかる」と評価された“開発コードNo.05”のツブ形状を採用しており、強烈な回転をかけられます。