スプリング スポンジ独特のつかむ感覚
「スプリング スポンジ」の最大の特徴は、これまでのラバーとは別次元のボールを“つかむ”感覚だ。大きな気泡を内包したスポンジが、バネ(スプリング)のように縮んでボールをはじき出す。回転やスピードを思うがままに支配し、コントロールする感覚を与えてくれる驚異のスポンジだ。
一線を画す「エネルギー内蔵技術」
バタフライ独自の製法でつくられるハイテンション ラバーは、ゴムの分子にテンションを与えることでエネルギーロスを抑え、スピード性能や回転性能、コントロール性能を大きく向上させ、世界のトップ選手が求める高性能を実現した。同時に品質にもこだわり抜いた、他と一線を画す「エネルギー内蔵技術」が人気の秘密だ。
選び抜かれた4つのツブ形状
『テナジー』を大きく特徴づけるテクノロジーの1つがツブ形状だ。技術の枠を集め、100種類以上に及ぶツブ形状の金型を作製し、膨大な時間を費やしてそれら1つひとつを評価した結果、テナジー シリーズは誕生した。突き詰められ、選び抜かれた本物の性能がそこにはある。
11年という年月をかけ開発された『テナジー』は、世界の卓球を変えるラバーとなった。
回転性能が高い粒形状
100種類以上あるツブ形状から選ばれた“開発コードNo.05”。多くの選手による試打と機械測定において「回転性能が高い」と評価された。
打球のスピードと回転。その両方に密接に関わっているスポンジ。それは、どのように作られるのだろうか。ラバーを構成するトップシートとスポンジは、使用する薬品などは異なるが、天然ゴムと合成ゴムを配合して練り合わせるところまでは同じ。たとえるなら、同じ小麦粉を使って「コシのあるうどん」と「ふんわりとしたパンケーキ」を作るようなものだ。スポンジを作るゴムには、パンケーキを作る時に加えるベーキングパウダーに当たる発泡剤を加える。混ぜた段階では見た目に分からないが、加熱した時に気泡が生じる薬品だ。卓球ラバーに使用するスポンジは独立気泡スポンジ、あるいは単独気泡スポンジと呼ばれる。ゴムの中に発生した気泡が壁に隔てられ、独立した状態になっており、弾性が高いことが特徴だ。水分を通しにくいことも特徴の一つで、プールの更衣室に敷いてあるマットや、「バタ足」の練習に使うビート板は、この独立気泡で作られている。一方、気泡と気泡の間に壁がない連続気泡のスポンジは、収縮性があって水分を吸収しやすい。食器を洗うスポンジやテニスラケットのグリップのウレタンなどはこのタイプ。日本のスポンジ製造技術は高水準で、海外の製造業社はなかなかまねできないという。
前述したように、まずは『ブライス』のスポンジと同等の性能に到達し、それを超えていくことを目指した。そのために機械メーカーに小型の試作機を作ってもらうことから始め、試行錯誤を重ねた。同じゴムに複数の発泡剤を入れ、多数のサンプルを作って良いものを選抜する。その作業を延々と繰り返しながら、地道にノウハウを蓄積していった。
より弾性の高いスポンジを作るための取り組み。一部の関係者で集まるミーティングで使用した「高弾性スポンジ」という名称が、そのまま開発プロジェクトの名称になった。そのプロジェクトの存在は社内でも極秘だった。「実働部隊は3人しかいませんでした。もちろん、社長はプロジェクトの存在を知っていましたが、中身は詳しく知らない。『世界最高のラバーを作ります。だから投資してください、お金を出してください』と言っていました」(山崎) スポンジの性能向上に有効な成分を研究する中で、山崎はスポンジの生地に食用油を練り込んだこともあるという。新しいスポンジを作るためなら何でもやってやろうという研究者魂だった。ハイテンション技術という『ブライス』の革新性に安住することなく、近道をせず、スポンジにイノベーションを求めたバタフライは、まさに『フロントランナー』だった。
スポンジの研究開発に着手してから2年がたち、3年がたち、少しずつ形になっていった新作スポンジ。最初の『テナジー』のプロトタイプ(試作)が出来上がったのは、卓球界が40ミリボールの導入で騒がしかった2000年頃だ。「スプリング スポンジ」の最大の特徴である大きな気泡。それは1ミリの1000分の1という「ミクロン」単位の世界の中で、従来の気泡よ3倍ほど大きいものになった。ただし、気泡が大きくて少ないか、小さくて多いかの違いで、気泡が占める体積は同じ。『テナジー05』はゴム質の密度が高く、粒のピッチ(間隔)も狭いので、従来のラバーよりむしろ重く仕上がっている。「気泡が大きいと弾性が高くなる」というデータがあったわけではない。弾性を追求した結果として、スポンジの気泡が大きくなった、と言う方が正しい。それまでにも気泡が大きく、食い込みが良いスポンジはあったが、それは硬度が低くて軟らかいスポンジだった。ボールが食い込むだけで、はじき返す強さがなかった。しかし、『テナジー』はボールを力強くはじき返す。その弾性の高さ、エネルギー効率の高さこそ、まさに研究開発チームが求めていたものだった。新しいスポンジの研究開発は、試行錯誤の日々だった。
顕微鏡で見た「スプリング スポンジ」の気泡(左写真)と、従来のスポンジの気泡(右写真/ともに200倍に拡大)。この気泡の大きさが「スプリング スポンジ」の特徴だ
プロトタイプのトップシートは、『ブライス』の改良版だった。トップシートに関しては、スポンジを開発した後に、その相乗効果を高めて性能の高いラバーに仕上げていくことができるという自信とノウハウがあった。産声を上げたばかりの新作スポンジ。「スプリング スポンジ」と名付けたのは、研究開発に心血を注いだ研究開発チームのスタッフだ。プロトタイプの時点では着色していなかったスポンジも、後に赤く着色される。スタッフたちはその赤色を「エナジーレッド」と呼んだ。これまでにないネーミングと、これまでにないルックス。この画期的なスポンジを、他と差別化したいという意志の表れだった。スポンジやトップシートは、ごく少量の顔料を加えて着色するので、ラバーの性能には全くといえるほど影響を与えない。「当社では色によるスポンジの優劣はありませんし、色によってラバーの性能に差が出るということもありません」と久保も語る。それでも、新作スポンジの研究開発にかけたエネルギーと『テナジー』そのものが持つエネルギーを、誰の目にも分かる形で表現したかった。
「スプリング スポンジ」と名付けられた、情熱の赤いスポンジ。それは『テナジー』の爆発的なヒットにひと役も、ふた役も買ったといえる。「赤いスポンジ=テナジー」ということは多くのユーザーの知るところとなり、トップ選手がプレーする映像や画像を見ても、「この選手が使用しているラバーは、赤いスポンジだから『テナジー』だ」と瞬時に認識できるからだ。また、巷の卓球大会に参加しても、周りの選手のラケットをチラリと見ただけで、「あの人は『テナジー』を使っている」「この人も『テナジー』だ」とすぐに気づくだろう。さて、プロトタイプの誕生で、はるか彼方に見えていた山の麓にたどり着くことができた。しかし、ここから「テナジー」の発売まで、およそ8年。この後の苦闘の連続が、結果的に『テナジー』を最高のタイミングで市場へ送り出すことにつながっていく。
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2016/12/01 度峯 さん ★★★★★
価格は高く、耐久度は低く、性能は超一流振り込みの入金確認ができればその日のうちにメール便で送ってくれるので、4日もあれば届きました。
テナジーは1番良いラバーだと思います。 っが!っが!高いっす。色々と健闘してここの卓球99さんが安かったです。4枚購入でポイントが4%分あるので最安値。耐久性に問題があるので頻繁に貼り替えが必要なラバーっていうことはマイナス点ですね。
2017/12/29 大迫 さん ★★★★★
なっち安く購入させていただきました。4400円のときから購入し続けて13年余り。今でも使い続けているということが良いラバーという証拠。どのラバーとも比べても最高の性能を誇ります。2019年現在でもテナジーを抜いているラバーはありません。
2012/05/30 yuunet さん ★★★★★
1通常の05より軟らかいので安定感あります。
グラムも軽いのでママさんにもオススメですね。
2011/11/11 trsr さん ★★★★★
3021特殊素材入りラケット使用。
前使っていたのがヴェガプロなので、かなり軟らかく感じた。
ツッツキやチキータなどの台上技術がやりやすい。擦るドライブは、ヴェガに比べて回転が少ないような気がした。
2010/12/03 Wallaby さん ★★★★★
1188ラウンデルから変更してみての感想ですが,サービスもドライブも明らかに回転量が上がりました。スマッシュは,若干ボールの回転に影響されやすいように感じます。重量は軽め(ラウンデルと同程度)だと思います。
2010/11/16 まさ さん ★★★★★
1回転 弾みとを高いレベルでバランス良く兼ね備えてます。
2010/11/13 まさ さん ★★★★★
1トクアツを使ってます。打ても 守っても 食い込む感じがあり、コントロールしやすい
2010/11/11 けい さん ★★★★★
1003B面に使っているけど、安定してオ-バ-ミスが少なくなった。
テナジー05ハード
¥6,800
回転性能にさらなる威力を加えた『テナジー』 11月1日発売予定? 回転性能に優れる『テナジー05』に、さらなる威力を加えるため、より硬めのスポンジを採用したのが『テナジー05ハード』です。「スプリング スポンジ」の特徴である、思い通りの打球を生み出す感覚を維持しつつ、ハードなスポンジが強いインパクトに応え、ワンランク上のパワープレーを可能にします。
テナジー80FX
¥6,800
回転性能とスピード性能のバランスと安定性の『テナジー』 2014年4月21日発売 『テナジー』シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのが『テナジー・FX』シリーズです。“開発コードNo.180”のツブ形状のシートに、「スプリング・スポンジ」を軟らかく軽量化して組み合わせた『テナジー・80・FX』は、回転性能とスピード性能の優れたバランスを生かしつつ、安定性が増しました。攻撃面でも守備面でも安定性を求める選手にお勧めです。
テナジー64
¥6,800
打球のスピードに優れた『テナジー』 「エネルギー内蔵技術」の優れた弾性と、「スプリング・スポンジ」による「ボールを包み込む感覚」や「打球の回転とコントロール性能を向上させる性能」を最大限に引き出すように設計された“開発コードNo.64”のツブ形状を採用。打球時にボールを包み込み、回転をかけて高速のボールを打ち返すことができる『テナジー・64』は、これまでにない新感覚のスピードラバーです。
テナジー80
¥6,800
回転性能とスピード性能のバランスに優れた『テナジー』 2013年1月21日発売 『テナジー』シリーズの中でも特に回転性能とスピード性能を高い次元で兼ね備えたのが『テナジー・80』です。新たにツブ形状を研究し、「回転性能とスピード性能のバランスが優れている」と評価された“開発コードNo.180”のツブ形状を採用。ドライブ、スマッシュ、カウンターなどスタイルを選ばないオールラウンドなプレーを可能にしました。
テナジー25
¥6,800
前陣攻守においての性能に優れた『テナジー』 [スピード13.25/スピン11/硬度36] [特厚022/厚020/中017] “開発コードNo.25”のツブ形状は、多くの選手による試打と機械計測から「前陣攻守において最も力を発揮する」と評価されたもの。これを採用した『テナジー・25』は、台上プレーにおけるスピンやカウンタープレーにおけるスピードに、最も優れた性能を発揮します。前-中陣での攻撃的なプレーにおいて、これまでにない回転性能と攻撃力を発揮するラバーです。
テナジー64FX
¥6,800
打球スピードと安定性の『テナジー』 2011年11月21日発売 『テナジー』シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのが『テナジー・FX』シリーズです。“開発コードNo.64” のツブ形状のシートに、「スプリング・スポンジ」を軟らかく軽量化して組み合わせた『テナジー・64・FX』は、『テナジー・64』特有の打球スピードや放物線を維持しながら、コントロール性能がアップしました。
テナジー25FX
¥6,800
前陣攻守と安定性の『テナジー』 2010年11月1日発売 『テナジー』シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのが『テナジー・FX』シリーズです。“開発コードNo.25”のツブ形状シートに、「スプリング・スポンジ」を軟らかく軽量化して組み合わせた『テナジー・25・FX』は、台上プレーやカウンタープレーにおける回転性能や攻撃力に安定性が加味され、使いやすさがアップしました。
テナジー05
¥6,800
回転をかける性能に優れた『テナジー』 [スピード13/スピン11.5/硬度36] [特厚022/厚020/中017] 「スプリング・スポンジ」と「エネルギー内蔵技術」が生む独特の打球感を有するラバー。多くの選手による試打と機械測定の結果から「最も回転がかかる」と評価された“開発コードNo.05”のツブ形状を採用しており、強烈な回転をかけられます。